操体療法

操体療法

 自分と操体療法の出会いは、京都で鍼灸を学んだのち柔整の勉強のため東京の帝京医専に入学した昭和60年4月です。入学と同時にその学校は夜間の学校でしたので昼間は、国家試験に合格して取得したばかりのはり師・きゅう師の免許で鍼灸師として働きながら、同時に入学して学びだした柔整の見習いとして、中野の整骨院にお世話になっておりました。
その自分が勤めることになった整骨院の副院長先生が、操体療法をされておりました。自分は、幼い頃からいろいろな療法を体験する機会が、ここ熊野や他の場所でありました。その中には整体やカイロプラクティックやいろいろな温熱を使った療法などもありました。
それゆえ、副院長先生のされる見たこともない手技は、最初は不思議な氣もちで見ていたのです。毎日毎日時間の許す限り横で見ておりました。患者さんの喜ぶ顔や声を聞き、副院長先生に質問してもおりました。
そして、これは、ぜひ、学んでみたいと思いはじめていた時に、月に2回土曜日のみ診療を終えてから整骨院内で、スタッフそれぞれの技術をみんなで教え合う勉強会をすることになりました。その時、みんなで最初に学ぶことになったのは、この操体療法でした。
理論を少し聞いてから、次に副院長先生が、ひとりひとりを手取足取り丁寧に実技を指導してくれました。はじめて、正式に受けてみて自分には、ひじょうに理にかなった療法に思いました。いい療法に巡り会いわくわくして、帰ったことを覚えています。次の勉強会を心待ちにしていたのですが、しかし、2回目以降の勉強会は、開かれませんでした。副院長先生のお母さんが、倒れられ急遽整骨院を退職し郷里に帰ることになったからです。
最後にごあいさつに院にみえた際、先生にぜひ、独学しても身につけたいとお話ししたら、操体法の本を紹介してくれました。その本とは、仙台の故橋本敬三医博が書かれた「万病を治せる妙療法・操体法」という本でした。そこから、いろいろな本を読みビデオを見たり、操体療法の経験者が患者さんで見えられたときに、ヒントをいただいたりして、今では自分の持っている技術の一つとして身につけることができました。

 操体を簡単に説明することは、たいへん難しいのですが、ことばであらわすと、「患者さん自身が氣持ちのいい方に動いて、そして、氣持ちのいい感覚をしばし感じて、ストンと力を抜くけっして不快な方には、動かない、あくまでも氣持ちのいい方に動く。」というにあらわせます。

操体療法の創始者 橋本敬三先生のことば

操体とは、からだを動かしてからだの歪みを正し、もとの「正体」にもどすことである。からだの訴える異常感覚・苦痛は、健康悪化、病氣への警告信号。逆に異常感覚が解消するのは、治癒への第一歩で、次にからだの機能が回復してくる。

操体の原則
●苦しい動きはしないこと。本人にとって痛みや不快感の生じない動きであること。

●からだの動きの中に”安定した氣持ち良さ、快感”を求めることがカンドコロである。

 

 

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