では、自分はカメラを持ち合わせておりませんでしたので、ことばだけで表現してみることにします。
まず、4人で向かったのは、阿須賀神社です。雪がちらつく中を歩いて行くと、方々より上り子が大きな道に集まって来ます。みんな、同じ所をめざしております。おあすかさんが、近づくにつれ参拝を終えた上り子が向こうからやって来ました。
たのむでぇ、 たのむでぇ、 たのむでぇ、 たのむでぇ
と お互いの松明と松明を合わせて、カツン、 ガツン、 ゴン とあいさつを交わします。
ちいちゃな子供さんも、松明を両手でしっかり持って大人の松明に合わせてきます。こちらも、背を低くくして小さな松明を受けます。
すこし高めの力一杯の大きな声が聞こえてきます。 たのむでぇ と
おあすかさんの前の道に来て、びっくりしました。見たこともない量のたいまつのさきについている花(かんなで一枚一枚丁寧に削ってつくったもの)が落ちていたのです。あちこちから、聞こえてきました。
なんじゃぁ、 こりゃぁ、 すごいでぇ、
こんなに、 花落ちてるの 初めて見るぞぉ。
すごい量やでぇ。 はよ、神倉山上らな、
こりゃぁ、 門の中へ入れんでぇ。 と すると、ある人は、
門の中とゆうより、山へ上れんなったら困るでぇ。
はよ、行くでぇ。 はよ、行こら。 はよ、行こら。
と…
自分たちは、鳥居をくぐっておあすかさんで、松明にくくりつけているお賽銭をひきちぎり、お参りしていきます。あまりの上り子の数で、お賽銭箱に行くのをあきらめて少し遠目から和紙で包んだお賽銭を投げ入れる上り子さんもたくさんおりました。
お参りが終わると、装束の背中におあすかさんの御朱印を押してくれました。
押すと同時に、よっしゃぁ、はいよぉ、 氣ーつけてぇ、行っといでぇ と氣合いを入れてくれました。
その後、生姜入りのおいしい甘酒を、いただきおあすかさんを後にしました。
今度は、熊野三山の一つ、速玉大社に参拝です。
たのむでぇ、 はいぃー、たのむでぇ、たのむでぇ、 たのむでぇ
たのむでぇ、 たのむでぇ、たのむでぇ、はいぃー、たのむでぇ
若者の中には、もうすでに花のなくなった松明を持つ者も多くおりました。
途中の沿道で、なじみのお店などから、白い物と一緒にお酒をいただいて行きます。
自分たちが、速玉さんの鳥居をくぐって境内に入っていくと、何とも言えないたくさんのホラ貝の音が聞こえてきました。修験者を先頭に、神職、、介釈棒をそれぞれ持った介釈の方々に守られて、宮司が古式にのっとり火打ち石でつける御神火をいただく迎え火用の大松明も、我々とすれ違いました。(動画でご覧になれます。)
速玉さんは、普段はお賽銭の所は、広いんです。ですが、見たこともない上り子でひしめきあっておりました。たくさんの上り子が、おあすかさんと同じようにお賽銭を投げ入れておりました。お賽銭箱は、入りきらない和紙の包みで一杯でした。そんな時聞こえてきました。
はぁいー、こどもやでぇ、子どもおるでぇ、たのむでぇ、
氣ぃつけぇたってぇよぉ、通したってぇーよぉ、
みんな一斉に、声の方を振り返り、その子達を守るように、あいだを空けているのを何度も見かけました。
そして、必ずまた、別の人がそれぞれに大きな声を出して、順繰りに声を出していくんです。
今から、 そっちぃ、 子ども、 行くでぇ、 たのむでぇ
おーい、 今、 そっちぃ 子ども、 行ったでぇ、
あいだを空けると、お父さんがありがとうというように、何度も会釈をしながら抱っこしたお子さんを連れて…、また、幼稚園児くらいでしょうか?それくらいのお子さんたちが、自分たちの前を通って行きました。
なんともほほえましい感じがしました。上り子みんなで、子どもを守っているんです。
速玉大社から、別当屋敷を通って国道筋に出て行きました。
はいぃー、たのむでぇ、 カツン たのむでぇ、たのむでぇ、 カン たのむでぇ
たのむでぇ、 たのむでぇ、 ゴン、 たのむでぇ、はいぃー、たのむでぇ
速玉さんの参拝の後、引本君のお店にいったん戻りました。たくさんの上り子とあいさつを交わし自分の松明の花も全て松明から取れて手にその一部が残っておりました。
また、つづきますが、寺門さん撮影の動画の後編置きます。
新宮市?お燈まつり(後編)


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